ご案内
小型シンピトナチドは、宿主グモの食事が終わるまで王冠に似たその頭の上に陣取って待ち、宿主が餌を消化し、液状つまり1種の昆虫肉汁にすると、宿主の顔面を伝わって下に降り、他の目的には使い道のない口部をスープのなかに降ろしてそれを吸います。
この寄生グモは、食料の液状化に関して宿主に依存しています。
このように特異な異種間の関係には名称も与えられていません。
私たちはこれにディプルリッド・シンピトナチド寄生関係という科学用語を与えました。
これで終わりです。
動物の間には、実に密接で複雑な相互の関わりがあります。
植物と動物の間でも同程度に複雑な相互関係があります。
木の葉を餌にする昆虫から植物を護る蟻もいます。
様々な他の種類のすばらしい熱帯雨林の破壊速度は危険な水準に達しています。
世界全体の推測値にはかなりの差があり、人々の状況認識にも多くの相違があります。
しかし、各国の当局が1致しているのは、今世紀初頭以降世界全体で種の50%が消失したという推測です。
衛星の映像から得たデータによれば、中央アメリカでは、55%を超える種が絶滅しました。
森林破壊の原因は国によりまた地域により相違があります。
中央アメリカに於ける原因は、焼畑農業が絶滅種の70%、木材伐採が1.5%、牛牧場が1.5%に達します。
多数の地域で材木の切り出しは重要な要因です。
私は、4年前、スリランカで、大きな国立公園を貫通する主要道路に沿って、300フィートおきに薪が積み上げてあるのを見ました。
それは、コロンボの外へトラックで積み出され、工場、煉瓦工場、家庭の料理、その他に使う薪として引き取られていました。
スリランカの1地域の住民は、道路の側方に海で採集した珊瑚を積み上げ、熱帯雨林から切り出し、道路の他方に積み上げた薪を使って石灰に変えていました。
世界全体では1.5億にのぼる人々が、薪から使用エネルギーの90%以上を得ています。
これは恐るべき浪費です。
皆さんは、アフリカとこの大陸に於ける薪不足の予測に関して聞かれたことがあるでしょう。
彼らには料理用に別の燃料を使う余裕はありません。
その結果、環境に対して巨大な圧力がかかっています。
私たちは、環境に関して何ができるでしょうか。
私たちの見方では可能性が2つあるように思われます。
ある種の待機期間を設けて破壊をやめることと、ある種の環境問題の選別・格付けによる最悪の事例の抑制です。
イラ・Rビンノフ氏は破壊の停止を提案してきました。
彼の考えによれば、第3世界は、森林保全のため補助金を受け取ることになります。
この補助金は、オぺック課徴金が石油生産者を保護しているように、先進諸国に対する課徴金から支出すべきです。
彼らは、実際の通貨で保護対象ヘクタール当たり多額のドルを支払います。
そうすると、第3世界の人々は、先進諸国の農業余剰産物を買うため通貨を使用できるでしょう。
皆さんは、負債交換とそれに関連する手段についてもお聞きになったでしょう。
ある程度の時間が許されれば、危機に瀕した種の飼育計画を検討できるでしょう。
生息地外飼育計画は象徴的で刺激的な活動です。
しかし、これらは、実際のところ生息地保全の代わりにはなりません。
恐らく、3000万種にのぼる昆虫の場合だけでも、熱帯雨林に生息している生き物もいます。
熱帯生物学の特長は、何万・何億種間の微小規模の密接で複雑な関係です。
私は危機に曝されている環境をある程度詳細に説明しました。
これから、現在熱帯雨林にどういう現象が起きているのか、何故それらが起きているのか、それに関して私たちに何ができるのか詳しくお話したい。
それらを生息地外保全で救出することはできず、その手段はありません。
これは、「国立美術館に火災が発生しています。
急いで中に入って、絵を1点救い出してください」と誰かに頼むのと同様の結果になるでしょう。
私たちがなすべきことは、美術館そのものを救出することです。
環境に関連する場合、それは生息地の救出を意味します。
こういう努力のなかで、動物園や植物園は重要な役割を果たすことができます。
動物園は、市民に熱帯地方の動植物相を尊重することを繰り返し教えるうえで肝要な手段です。
それは、市民に熱帯地方全体の驚異や美観また壮観を感じとる感覚を与え、その破壊に関連する活動を始めさせる契機を提供することができます。
テレビは、きわめて限定された範囲ではありますが、この種の活動を行っています。
テレビで見る熱帯動物は小さい2次元映像に縮小されています。
皆さんは、ゴールデン・ライオンといわれるロック・クリークの樹から樹へ跳びまわるシシザル、オオハシ(鳥類)、壮麗な動物たちを間近に観察されると、それに関してある種の行動をとろうとされるでしょう。
私が、都市住民に巨大な教育上の体験を与える動物園の未来の意義を見るのはこの点です。
私は、動物園が、動物を飼育するだけの動物公園から、生物世界全体を集める生物公園に発展するのを見守りたい。
生物公園で、植物は動物の単なる背景を構成するのではなく、つまり動物の対照としての美しい物であるだけでなく、動物と同様にすばらしい重要な生物として扱われます。
私たちは、生物公園に受粉作用のような植物・動物間の相互関係、実に美しく、絶妙に調節された相互関係を展示できるようになります。
私は国立公園に受粉作用を展示したい。
私たちは、公園に、あらゆる種類のすばらしい、花を咲かせる植物や蝶やハチドリやその他の受粉媒介動物を集めるでしょう。
私は、これを「植物の性の広間」と名づけるでしょう。
花は植物の性器だからです。
花は私たちの目に訴えるために進化したのではなく、むしろ昆虫やハチドリの目に調整されています。
花は受粉作業をさせるために受粉媒介動物を引きつけ、生物世界でもっとも複雑で、美しいメカニズムの幾つかを利用します。
蜜蜂がランの花のチューブに沿って吻を降ろすと、雄しべは蜜蜂の吻に跳びつき、くっつきます。
また、蜜蜂が吻を外に引き出すと、雄しべはちょうど絶妙の高さで吻に固着します。
蜜蜂が次のランの花に吻を降ろすと、雄しべは雌しべに接触し、花粉を渡します。
Dーウィンは、100年前にこの現象を解明しました。
この現象全体は、私たちが子供たちに見せることができる壮大な資料です。
私たちは花のモデルを作れるでしょう。
子供たちはそのなかを這いまわって、メヵニズム全体がどう機能しているか観察できるでしょう。
子供たちは、大きなランの花のなかを這って下方に降りると、その底部には花蜜ではなく、キャンデーが置いてあります。
子供たちがこういう体験をもつことができれば、私たちが破壊しているものを幾らか尊敬するようになり、それに関して何かしたいと思うようになるでしょう。
全体をまとめて見ましょう。
熱帯雨林生態系は、恐らく地球上でもっとも複雑な相互順応系です。
これは破壊されつつあります。
そのなかには、私たちがそれらを救出しないかぎり、決してその価値を認めることができない宝があります。
私は、何故熱帯雨林を救出すべきなのかよくを受けます。
国立衛生研究所のミカエル・Zズロフ氏が研究した熱帯ガエルが生息しているからというのが、恐らく好適な答でしょう。
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